試験監督ってどういうバイト?
試験監督バイトは、資格やスキルアップの試験の際に受験生をサポートをする仕事です。試験は、関東・関西・東海の大都市から地方にある全国の試験会場で行われています。
試験監督バイトについて座っているだけで給料が貰える楽なバイトだと思っている人も多いと思いますが、その実態を知らない人も多いです。
そんな方に向けてこの記事では、試験監督バイトの仕事内容やメリット・デメリットをまとめています。
仕事内容
試験監督バイトの仕事では、最初のうちは試験監督の補佐として働く場合が多く、慣れてくると試験内容の説明などの仕事に回されるようになります。
具体的にどういった仕事があるか見ていきましょう。
- 試験会場の設営、片付け
- 受験者を試験会場まで案内する
- 受験票の確認する
- 試験前に試験について説明する
- 問題用紙&解答用紙の配布、回収
- 試験中に受験生が不正をしていないか見回る
- 答案の枚数と受験生の数が一致しているか確認する
- 答案回収後、既定の場所に答案を運ぶ
このように意外と仕事量は多いです。学生ならば試験を受けたことがあると思うので、仕事内容についてイメージしやすいのではないでしょうか。
慣れてくると試験概要の説明などを任されますが、試験中に個別で質問されることもあるため、ある程度頭の中に入れておくことをおすすめします。忘れていたら社員の方に確認してから回答すればOKです。
仕事の流れ
それでは、試験監督バイトの1日の仕事の流れを見ていきましょう。
試験開始前
試験開始1~2時間前には、会場に集合し、これから行う業務の内容について説明を受けます。事前にマニュアルを配られる場合もあるので、そのときはしっかり読んでおきましょう。
説明が終わったら会場設営です。机を並べたり、黒板やホワイトボードに試験の注意点や座席表、時間割などを記入します。
受験生が来る時間になったら、受付担当と会場担当に分かれて業務を行います。受付担当は受験票を確認して受験生に会場の場所を伝えます。会場担当は、会場で待機して試験開始まで受験生の質疑に対応します。
試験中
試験開始時刻5分前になったら受験生がそろっているか確認し、試験問題と解答用紙を配布します。試験に関する注意点や時間割について説明し、開始時刻になったら試験開始です。
その後、定期的に試験会場を見回り、受験生の不正がないか確認したり、受験生からの質問に対応します。モノを落とした時に拾ったり、トイレへの誘導も試験監督の仕事です。
試験中に受験生と受験票の顔写真が同じかの確認作業をすることもあります。
試験終了後
試験時間が終了したら答案を回収し、枚数と受験生の数が一致しているかを確認します。解答用紙の紛失は避けねばならないため、試験監督2人のダブルチェック等で念入りに確認します。また、試験によっては名前や受験番号の記入漏れがないかなどの確認が入ることがあります。
すべての試験が終了し、受験生が退出したら忘れ物がないかの確認と会場の撤収作業を行います。
時給
時給は平均して1,000~1,500円となっており、他のアルバイトに比べて高めに設定されています。
また、試験が1日がかりのものの場合は日給制のときもあり、このときの日給相場は8,000円~9,000円となっています。
自分が行う試験監督バイトが時給制か日給制かは事前に確認しておく必要があります。
服装
この仕事は、受験者が試験の妨げにならないような服装が求められます。
具体的には、スーツ着用・アクセサリー禁止・茶髪禁止(女性は認められる場合有り)が一般的です。
まれに清潔感のある格好ならスーツでなくてもOKという試験監督バイトもあるようですので、予め確認しておくと良いでしょう。
靴は試験の妨げにならないよう音の出ない革靴必須の場合も多いため、事前に準備しておきましょう。
試験監督バイトのメリット
体力的に楽
会場設営・撤収の際に看板や机の移動などがありますが、それを除けばほとんど肉体労働はありません。
メインの仕事時間である試験中は椅子に座って監督したり、定期的に試験中不正がないか見回るのが仕事です。また、試験前後も受験票の確認や解答用紙の枚数確認などしかないありません。
基本的に座っていることが多いため、体力的な負担は少なくて済むことが多いです。
ただし、試験中(例えば120分)ずっと立ちっぱなしになることもあるため、普段運動しない人や立ち仕事に不慣れな人は疲れてしまうかもしれません。
それでも他のバイトと比べて肉体労働が少ないのは間違いないので、女性や体力に自信がない方でも安心して働ける仕事と言えます。
仕事内容がシンプル
仕事内容に複雑なものがなく、慣れやスキルを必要とする仕事がほとんどありません。
試験内容の説明も実際は原稿を読むだけで済むことも多いため、設営から撤収まで未経験でもこなせると言って良いでしょう。
飲食店やスーパーで働くとある程度商品や接客技術を覚える必要がありますが、試験監督バイトでは、商品なんてあるはずもなく、受験生とも質疑などしか関わることがないため、複雑な接客マニュアルを覚える必要はありません。
単発バイトが多い
資格試験など不定期開催であるため、試験監督バイトは単発バイトが多く、自分の空き時間にバイトを入れることができます。
毎週定期的に入れられてしまう他のバイトと比べると気軽に入れることができるため、臨時でお金が必要な学生に人気のバイトとなっています。
試験監督バイトのデメリット
暇ゆえの苦痛
一度試験監督の仕事をやったことがある人ならわかると思いますが、この仕事は試験中はかなり暇になってしまいます。
確かに試験中は受験者が不正をしないか見張っているのですが、受験者を見張るのも次第に飽きてしまいます。
もちろん仕事はしっかりとこなすべきなのですが、試験が2時間もある場合は終わるまでに確実に一度は退屈だと思ってしまうでしょう。
早い人だと試験開始30分を過ぎたころにはあくびが出るなんてこともあります。
この飽きが来てからの残り時間はたいへん長く感じます。 だからと言って不用意に体を動かしたり、発言してはいけません。この仕事は何もすることがないのが平気、耐えられるという人に向いています。
不正を見かけたときの対応
受験生の不正を見つけたら適切に対応する必要がありますが、注意するのはかなり勇気が必要です。
受験生は受験料を払って受験しているため、あいまいな理由で不正を指摘するわけにはいきません。
不正をしていそうな受験生に対してしっかり観察したり、注意するときには他の受験生に迷惑がかからない配慮をするといった臨機応変な対応力が求められます。
試験監督バイトのまとめ
試験監督バイトは、高時給で体力的に楽な仕事であるため学生に人気のバイトです。
しかし、試験自体も頻度が多いわけではないため、採用倍率は高くなる傾向にあります。試験監督バイトの募集開始がわかったらすぐに応募するぐらいの迅速さがないと採用されないかもしれません。
一度採用されてしまえば、経験者枠で採用されやすくなることもあるため、興味ある方は積極的に応募してみましょう。